旧日本海軍の戦艦、空母や航空機などについて簡単にご紹介します


空母 瑞鳳

航空母艦 瑞鳳【祥鳳型(瑞鳳型)航空母艦】
Aircraft carrier  ZUIHO 【SHOHO-class Aircraft carrier


参考資料 『写真・太平洋戦争の日本軍艦 [大型艦篇][軽艦艇篇]』(阿部安雄・中川勉)
起工日 進水日 竣工日 退役日(沈没)
レイテ沖海戦
建 造
1935年6月20日 1936年6月19日 1940年12月27日 1944年10月25日 横須賀海軍工廠
基準排水量 全 長 全 幅 速 度 馬 力
11,200t 205.50m 18.00m 28.0ノット 52,000馬力







輸送に戦闘に縦横無尽 小柄な主力 瑞鳳


【瑞鳳】は元は【剣埼型高速給油艦 高崎】であり、「ワシントン海軍軍縮条約・ロンドン海軍軍縮会議」の空母保有制限の対策として建造されました。
空母自体は建造できませんが、空母に似たものを造ることはできたため、日本は3ヶ月ほどの時間があれば空母に改装できる船を建造することにしました。
その候補は【剣埼型高速給油艦 剣埼・高崎】【水上機母艦 千歳・千代田】、そして【潜水母艦 大鯨】でした。

条約破棄によって、まずは【剣埼】が潜水母艦へと改装されます。
続いて【高崎】も後に続いたのですが、潜水母艦への改装工事中に「開戦間近だしもう空母にしてしまおう」ということになり、姉とは違って潜水母艦になることなく空母へと改装されました。
その際、【祥鳳】ではディーゼルタービンが不具合を起こしており、【瑞鳳】は先に機関を蒸気タービンに変更することになりました。
そのような経緯もあって、空母として誕生したのは【瑞鳳】のほうが先でした。

さて、姉の【祥鳳】は竣工後の初陣で集中砲火を浴びて沈没してしまいますが、一方【瑞鳳】はうって変わって多数の作戦に参加します。
さらに【瑞鳳】は軽空母で燃費も良かったため、主力部隊でありながら輸送任務も多数担っており、引き手数多の空母でした。
初任務はその輸送任務であり、零戦をフィリピンへと送り届けています。
また戦闘はしていないものの初陣は「ミッドウェー海戦」で、しかもそのまま「アリューシャン方面の戦い」にも参加しています。

その後も「南太平洋海戦」「ビスマルク海海戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦」など、「ミッドウェー海戦」後の主戦場には必ず【瑞鳳】の姿がありました。
これらの海戦はほぼ負け戦だったために活躍したとは言いがたいですが、その合間も輸送任務をこなすなど、休む間もなく働き続けました。

【瑞鳳】は「レイテ沖海戦」で最後まで逃げまわった空母です。
完全な囮となった機動部隊は、道中で徐々に落伍、沈没していくという痛ましい海戦でしたが、旗艦【瑞鶴】がついに力尽きてからも必死に回避行動を続けました。
爆弾が1発2発と【瑞鳳】を襲い、じわじわと体力を削いでいきます。
速度が落ちてきたところに立て続けに魚雷が【瑞鳳】に直撃し、どんどん右へ傾斜、そしてついに航行不能となりました。
最後は船体が二つに割れ、ここに【瑞鳳】の命運は尽きてしまいました。
【瑞鳳】はそれは穏やかに沈んでいき、波が脱出した乗員を優しく船体から離れるように送り出したといいます。

特に特徴があるわけでもなく、最新鋭でもなかった【瑞鳳】ですが、軽空母ならではの強みを活かし、戦い続けました。
その奮戦ぶりは戦争前半の【龍驤】に似たものがあります。


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